
皆さん、宝くじは買ったことはありますか?
「毎年買ってる!」
「年末ジャンボは絶対買ってる!」
「ちょっといいことあったら毎回買ってる!」
という方は多いと思います。中には一攫千金を夢見て買ってる人もいるでしょう。
もし宝くじが当たったらと考えてみてください。
「欲しい物をたくさん買いたい!」
「たくさん海外旅行をしたい!」
「そんなことより仕事をやめて満員電車から抜け出して残りの人生を楽しみたい!」
などやりたいことがいっぱい出てくると思います。
ただそんな中、一つ疑問が浮かびませんか?
そうです。
「宝くじって本当に当たるのか?」と疑問に皆さん思うでしょう。
たしかに宝くじに当せんした人たちは本当にいます。しかしそれは金額の大小に関わらずです。
そこで一つ最初に断言しておきます。
宝くじで一攫千金を狙うのは無理ゲーです。
そんなことを考えるなら、もっと違うビジネスや資産運用を考えた方が
はるかに儲かる確率が高いです。
ではなぜ「宝くじを当てるのが無理ゲーなのか?」について説明していこうと思います。
そもそも宝くじってなに?
皆さん「宝くじ」という言葉を認知するようになったのって覚えていますか?
大体の人たちは「いつの間にか知っていた!」というのが多いと思います。
もちろん「自分から気になって調べた!」などの意見もあります。
一般的に有名なのが
・バレンタインジャンボ
・ドリームジャンボ
・サマージャンボ
・ハロウィンジャンボ
・年末ジャンボ
の5種類の宝くじだと思います。
この5種類の宝くじを合わせて「5大ジャンボ」と呼ばれています。
これら5種類の宝くじは当せん額が高額なのが特徴です。
例えば2019年の当せん額は以下になります。
バレンタインジャンボ | 1等 2億円 |
ドリームジャンボ | 1等 3億円 |
サマージャンボ | 1等 5億円 |
ハロウィンジャンボ | 1等 3億円 |
年末ジャンボ | 1等 7億円 |
5種類すべての当せん額が億を超えています。
もしこれらが一夜にして当たったらと思うと思わず買っちゃいますね。
他の種類の宝くじだと
・スクラッチ
・ロト
・ナンバーズ
・ビンゴ5
などがあります。これらは当せん額が「5大ジャンボ」に比べる、とあまり高くないのが特徴です。
ただ「5大ジャンボ」との最も大きい違いは、一年中購入が可能であることです。
5大ジャンボは名前に「バレンタイン・ドリーム・サマー・ハロウィン・年末」と季節の行事など表す言葉が入っています。
なぜなのかというと、5大ジャンボは買える時期が決まっているからなんです。
バレンタインジャンボ | 2月~3月 |
ドリームジャンボ | 4月~5月 |
サマージャンボ | 7月~8月 |
ハロウィンジャンボ | 10月~11月 |
年末ジャンボ | 11月~12月 |
これらの時期にしか買えないのに対して、他の宝くじは一年中どこの宝くじ売り場でも購入可能になります。
そうなると、ちょっといいことが続いたりしたら、手軽に購入することが出来るし
当たったらちょっとした「お小遣い」にもなるしでラッキーな気分になりますね。
宝くじの歴史
次に少しだけ歴史的な視点で「宝くじ」について見てみましょう。
日本の富くじの起源は、江戸時代初期の寛永元年(1624年)頃※。
摂津国(せっつのくに)(現在の大阪府)の箕面山瀧安寺(みのおさんりゅうあんじ)で、正月の元旦から7日までに参詣した善男善女が、自分の名前を書いた木札を唐びつの中に入れ、7日の日に寺僧がキリで3回突き、3人の“当せん者”を選びだし、福運の“お守り”を授けたのが起こりとされています。
※さらにさかのぼって天正3年(1575年)ともいわれています。
出典:宝くじ公式サイト(https://www.takarakuji-official.jp/about/history/top.html)
現在の「宝くじ」とは違い一攫千金を狙うものではなく、
もともと福運のお守りとして与えていたのは驚きですね。
その後は、幕府による禁止や制限をされるようになったり
戦時中の資金調達のために販売が行われたりなどして、
「当せん金付証票法」という法律で規制されるようになり、
現在の「宝くじ」として販売されるようになりました。
ちなみにですが、宝くじの起源にもなった箕面山瀧安寺では
毎年10月10日になると箕面富が行われています。
箕面富は健康祈願の行事なので、さすがに当せんしても一攫千金を狙うことはできませんが
「大福御守」というものがもらえます。
「大福御守」は功徳が高いお守りだそうで、当時の人たちから大変人気がありました。
もしそんなお守りをもらえることが出来たら、いいことが起こるかもしれませんね。
宝くじって本当に当たるのか?
さて、ここからが本題です。
「宝くじって本当に当たるのか?」
という疑問です。
「宝くじ」に限った話ではありませんが、
なにか抽選で当せんして物を得たりすることに対して
「本当に当たってるの?」
「なんか胡散臭い」
「なんかあやしい!」
などネガティブなイメージを持つ人が多いと思いませんか?
特に「5大ジャンボ」のように当せん額が~億円とかになると、
なおさらそのようなイメージになりますよね。
では、「宝くじ」の当たる確率はどのくらいなのでしょうか?
宝くじの当たる確率は1000万分の1とされています。
この確率は非常に低く競馬であれば約2000倍、カジノであれば大当たりする確率の約16倍も、当たりにくいことになります。
まさかこんなにも低確率だというのは驚きですね。
もっとイメージが湧きやすいように例えるなら
「落雷に当たる確率」とほぼ同じとされています。
まさに人生で1回あるかないか奇跡の確率ですね。
ちなみに上記の確率は宝くじで1等が当たる確率なので
他の当せん確率は少しだけ高くなります。
例えば4等だと約3万分の1とされています。
1等の確率を知った後だと「かなり当たるじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、
この確率は「1年に交通事故に3回以上起こる確率」とほぼ同じになります。
もしそんな中で4等が当せん場合、ましてや1等が当せんしたら
それこそまさに一攫千金を手に入れることになります。
一番大事な「還元率」
ただ、このような物には当せん確率とは別で「還元率」も気になるところです。
「還元率」とはなにかというと、投資した金額に対して、戻ってくる金額の割合のことを言います。
そう考えると、当せん確率より一番大事なのは言うまでもありません。
では他のギャンブルに比べて宝くじの還元率はどのくらいなのでしょうか?
宝くじ | 45.7% |
競馬 | 74.1% |
競輪 | 75.0% |
競艇 | 74.8% |
オートレース | 74.8% |
※出典:総務省「宝くじ・公営競技・サッカーくじの実効還元率」
どうでしょうか?
他のギャンブルに比べて圧倒的に還元率が低いのがわかります。宝くじの還元率は45%です。ということは単純に計算して「10,000円分の宝くじを買えば、4,500円を手に入れられる」ということになります。
簡単に説明すると「買えば買うほど損をする」ということです。
たとえ宝くじが当たっても半分しかもらえないのはすごく効率が悪いですね。
しかも残り半分は国や地方自治体に使われるため
宝くじは「社会的弱者への税金」「貧者への税金」と言われています。
ただでさえ「1年に交通事故に3回以上起きる」ことがないのに、もしその確率で当たっても「約半分しかもらえない」となるとなんかあんまりうれしい気分になれそうにないですね。
まとめ
ここまでをまとめると
・宝くじで一攫千金を狙うのは落雷に当たる確率に等しい
・還元率が45.7%と他のギャンブルに比べて低い
・以上のことからほぼ無理ゲー&効率が悪い
ということになります。それでも実際は宝くじを買っている人は多くいますし、
少額でも当せんしている人たちがいるのは事実です。
このことから考えられるのは、おそらく宝くじを買ってる人たちは
「少しでも楽をしてお金がほしい」
「たとえ確率が低いと分かっていても、すぐに大金を手に入れたい」
と目先の欲求を満たすことしか考えていないからだと言えます。
もしくは「こんだけ毎回買ってるからそろそろ当たるだろう」
と思って買ってる人もいるかもしれません。
ちなみにこの現象はギャンブラーファラシーという、根拠がないのに自分の主観や経験のせいで、確率論が歪んでしまう心理現象の一つです。
この心理現象のせいで宝くじに限らず、パチンコなどのギャンブルがやめられなくなったりしてる人たちもいるでしょう。
以上のことを踏まえて、ただ一つだけ言えることは
宝くじで一攫千金を当てようとするのは
非現実的で無理に等しいと断言することができます。
「それでも絶対に宝くじ当ててやるんだ!」という方には根気強く買い続けてるしかないです。
参考記事:宝くじで1等が当たる人の共通点とは!?夢を叶える宝くじの買い方
しかし世の中には、もっと他のビジネスや資産運用の方法があるのも事実。
そっちを勉強して投資をした方が、よっぽど高い確率でお金を稼げるのは間違いありません。