
最近、宝くじを購入する若者が減ってきているそうです。なぜだと思いますか?
多くの若者は「どうせ当たらないから」購入しないそうです。
当たれ!と願ってもなかなか当たらないのが宝くじです。
なぜ、宝くじはなかなか当たらないのでしょうか?それを知るには「宝くじの仕組み」から学んでいく必要がありそうです。
それでは、一緒に見ていきましょう!
宝くじってそもそもどんな仕組み?
今回はジャンボなどの普通くじの宝くじについて調べています。
ジャンボなどの宝くじは、
- ユニット
- 組
- 番号
が記載されています。
宝くじは、10万通りの番号×100の組=1000万枚を1ユニットとし、発売元がどのくらいのユニットを販売するかを決めて、売られています。
しかし、1等などの高額当選の当選者番号と組は1つしか発表されていないのに、当選者が何人もいる・・・と不思議に思ったことはありませんか?これはユニット違いの同じ当選番号ということになります。
「1等○○本」などと書かれているのを見たことはありますか?それは、それだけのユニット数が販売されている、つまりそれだけ販売枚数が多いということです。
言い換えれば1ユニットの中(1000万枚)から当選者が出るということなので、1ユニットをまるまる買い占めれば必ず高額当選すると言えるでしょう。
しかしその場合、1000万枚×300円=30億円がかかります。30億かけて高額当選しても、到底儲けるほどの額には達しないので、現実味のない話ですね。
ちなみに宝くじ公式サイトの平成30年度の高額当選者が1度に何枚の宝くじを購入していたかというデータでは、女性は「10枚」、男性は「30枚」購入した人の高額当選が多かったそうです。
3000円や1万円以内でしたら普段のお小遣いからも買えそうな金額ですし、10万円や100万円分など、たくさん買ったから当たった!という人が多いわけではないので少し安心しました(笑)
なぜ宝くじは当たらないのか
しかし必ず当たりが入っているはずなのに、私たちはなぜ当選できないのでしょうか。
そこには理由があります。
宝くじの収益金は公共事業に使われている
引用元:宝くじ公式サイト
みなさんが購入した宝くじの半分以上は税金や手数料に使われています。その中でも多くを占めているのが緑の「公共事業等」に使用されるお金です。
どんなことに使用されるのか気になりますよね。一例を上げますと、このようなことに使われています。
北海道 | 交通安全施設整備事業 |
神奈川県 | 小児医療費助成事業費補助事業 |
東京都 | 子育て推進交付金事業 |
大阪府 | 児童福祉施設事業 |
沖縄県 | 県単道路維持事業 |
簡単に言えば、購入した場所の医療や子育て、交通事業など、必要なことに使われています。
ジャンボなどの売り出し期間になると、各自治体はうちのお店で買ってねと自分の自治体で購入することを勧めるポスターや広告などを出します。これは購入した場所(売り場)の公共事業等に使われるためなんです。
自分が買った宝くじが当たらなかったとしても、地域や社会のために役立っていると思えばうれしいかな。と思う反面、やっぱり当選したくて買うのが宝くじですよね。
それにしても、宝くじの30年度の売上金は「8046億円」もあるんですね。1等7億円などと聞くと、そんなお金はどこから・・・?と思っていましたが、当選金に充てられるお金は「3745億円」。
それだけ宝くじの購入金額が多いことに驚きました。
宝くじは還元率が低い
還元率とは「投資した金額に対して、戻ってくる金額の割合」のことです。
こちらの記事にも書いてありますが、宝くじの還元率は約45%です。ほかのギャンブル(ボートレースや競馬)が約74%なのに比べてとても低い数字ですね。
還元率が低いということは、買えば買うほど損をしていくということになります。ちなみに宝くじはこの還元率の低さから「愚か者に課せられた税金」などと呼ばれることもあるそうです。
もちろん、たまたま1回の購入でドカーンと高額当選すれば話は別ですが、その確率がいかに低いかを次にお話しします。
当選確率が低い
そう、宝くじは当選確率が非常に低いのです。
よく「1年で交通事故に3回合う確率」や「隕石に当たるような確率」と比喩されたりしますが、それほど低い確率なのです。
具体的な宝くじの当選確率はこちらです。
1等 | 1000万分の1 |
1等の前後賞 | 500万分の1 |
1等の組み違い賞 | 100万分の1 |
2等 | 500万分の1 |
3等 | 100万分の1 |
4等 | 3万分の1 |
5等 | 100分の1 |
6等 | 10分の1 |
1等の1000万分の1の確立と言いますと、例えるならば「東京ドーム(収容人数約45000人)約222個の中から1人選ばれる」のと同じ確立になります。
奇跡のような確率ですよね。
宝くじは買わなければ当たらない
当たり前ですが、宝くじは買わなければ当たりません。そして、宝くじは数を買う以外に購入確率を上げる方法がないのです。
totoなどのように自分で予想するものと違って、ジャンボなどの宝くじは自分で数字を選ぶことができず、さらに当選番号も「矢」によって決まります。
もしも予知夢で当選する数字を見たとしても、自分でその番号の宝くじを買うことはできません。
つまり購入前に神社でお願いをしたり、神棚に置いて神頼みをする・・・くらいしか自分にできることはないんです。
関係者にしか当たらないって噂は本当?
ところで、こんな噂を聞いたことはありますか?
「宝くじは関係者にしか当たらないから、買っても無駄」
それは本当なのでしょうか?
答えはNO!!です。詳しくはこちらの記事にも書いてあります。
自分の買った宝くじがなかなか当たらないと、ついつい「イカサマなんじゃないの!?」と思いたくなってしまいますよね。
そして自分の周りにも高額当選した人なんてなかなかいませんから(黙ってるだけかもしれませんが)、本当に当たっている人はいるのか疑ってしまう気持ちもわかります。
私も、高額当選レポートや、神社などで「ここでお参りしたら高額当選しました!」などの話を聞いても少し信じられない気持ちになります。
まとめ
宝くじがなかなか当選しない理由、それは
- 宝くじの購入金額の半分近くが「公共事業等」に使われている
- 宝くじの還元率は非常に低い
- 宝くじの当選確率は非常に低い
- 宝くじは買う以外に当選確率を上げる方法はない
です。
これだけ当たらない理由があれば、自分が高額当選することはありえないとも言えるでしょう。
しかし、なぜか買いたくなってしまうのが宝くじです。
「運試し」程度の軽い気持ちで買う分には夢があっていいかもしれませんね。