
年の瀬が近づいてきましたね。みなさん年末ジャンボは買いましたか?
今年は最高10億円でしたね。
鶴瓶さんの「買わないという選択肢はないやろぉ」のCMも印象的でした。
宝くじ売り場に行けばすぐに買えてしまう宝くじですが、年齢制限があるのをご存知ですか?
実は宝くじには、未成年が買えないものと、買えない場所があるのです。
まずは宝くじの種類を見ていきましょう。
いろいろな宝くじの種類がある
一言に「宝くじ」と言っても、いくつか種類があります。
- ジャンボなどのいわゆる「宝くじ」
- 削ったその場で当たりが分かる「スクラッチ」
- 自分で数字を選ぶ「ロト」
- 3または4ケタの数字を選ぶ「ナンバーズ」
- 8個の数字を選ぶ「ビンゴ5」
などがあります。
これらの宝くじには年齢制限がありません。宝くじには「当せん金付証票法」という法律があり、この法律には購入者の年齢制限に関する規定はないのです。
ではどの宝くじに年齢制限があるかと言うと、正確には「スポーツ振興くじ」というもので
- サッカーの試合の結果や得点数を予想する「toto」
- その予想をコンピュータが自動で行う「BIG」
などがあります。
スポーツ振興くじには、宝くじの法律とは違い「スポーツ振興投票の実施等に関する法律」というものがあり、その法律の第9条に「19歳に満たない者は、スポーツ振興投票券を購入し、又は譲り受けてはならない」とあります。社会的に未熟な青少年への影響に配慮した制度となっています。
宝くじが購入できない場所もある?
スポーツ振興くじのtotoやBIGは19歳未満の方は購入できないのですが、実は、宝くじにも購入できない場所があるのです。
宝くじ売り場に「18歳未満には販売できません」と表示されているのを見たことはありますか?
「なんで?年齢制限がないなら子供でも買えるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、法律では年齢制限のない宝くじでも、宝くじ売り場が自主規制をかけることもあるそうです。
宝くじは1万円以下なら売り場で換金が可能なので、もし子供が購入、当せんし、換金に来たら・・・大きなお金が関係してくるものなので、トラブルを避ける目的もあるようですね。
またそういった制限のない売り場で宝くじを購入し、見事高額当選した場合、換金の際にも年齢制限があるのです。
換金の際の年齢制限
1当せん金または1口当たりの当せん金額が1万円以下の場合、宝くじ売り場またはみずほ銀行本支店(一部店舗を除く)で換金することができます。売り場に持って行ってすぐにお金が手に入ります。
1当せん金または1口当たりの当選金額が50万円を超える高額当せんの場合、みずほ銀行本支店(一部店舗を除く)でのみ換金となります。
その際50万円以上なら本人確認のできる身分証明書を、100万円を超える換金なら印鑑も必要になります。
未成年の高額当せん(50万円以上)の場合には親権者の管理が必要です。なぜなら未成年の子供の財産は、親権者が管理をしなければならないということが民法で定められているからです。
つまり、高額当せんの受取には親権者の同伴が必要で、そのお金も親権者が管理する必要があるということです。
なんだか子供の気持ちになると少し切ないですね。少し違うかもしれませんが、お年玉もそうやって管理されていたな・・・と思い出してしまいました。
でも安心(?)してください。未成年の当せんしたお金は、親の管理下にはなりますが親が勝手に自分のために使うことはできないのです。
しかし、ここで注意が必要です。
もしもあなたが宝くじで5億円当せんしたとします。「親に感謝の気持ちを込めて、1億円プレゼントしよう!」なんて思ったらちょっと待って!
ここで少し税金の話をさせてください。
宝くじには税金がかかる?
宝くじが当たったとしたら、税金はかかると思いますか?
答えはNO!宝くじは「非課税」なのです。
つまり5億円が当せんしたら5億円がそのままあなたのものになります。しかし、その一部を親(第三者)にプレゼントしようとすると「贈与税」がかかってきます。
1年間に1人当たり110万円以上のお金を第三者に贈与すると、贈与税が加算されます。つまりあなたがご両親にプレゼントしようとした1億円も、贈与税の対象となるのです。いったいどれくらいの税金が引かれるのでしょうか?
まず、1年間に贈与された金額(ここではプレゼントとしてもらった1億円)から基礎控除額110万円を差し引きます。そこに税率をかけていくのですが、贈与税の税率は10%~55%です。
3000万円を超える額にはそこからさらに400万円の控除があり、そのこ最大の55%の税率がかかります。
つまり「(1億円ー110万円ー400万円)×55%」=5219万5千円となり、ご両親にプレゼントした1億円は税金が引かれると「4780万円5千円」すなわち半分以下になってしまうのです。
あなたのご両親を想う行為がとても残念な結果になってしまうので、気を付けたいところですね。
まとめ
- スポーツ振興くじ(totoやBIG)は19歳未満は購入できない
- 年齢制限のない宝くじもお店によっては購入できない所もある
- 未成年者の高額当せん(50万円以上)の換金は親権者の同伴が必要
以上が、宝くじ購入と年齢制限についてのまとめです。
未成年も売り場によっては購入可能な宝くじですが、一種のギャンブルという見方もあります。正しい購入方法と無理のない範囲で、楽しみたいものです。