
宝くじの醍醐味と言ったら当たった時のことを妄想することですよね!
「宝くじに当たったらハワイに家を買ってのんびり暮らすんだ!」
「ブランド物の服やバッグをいっぱい買いたい!」
「フェラーリやランボルギーニとかとりあえず高級車を乗り回したい!」
なんて、庶民じゃできないことを友達や家族とあれこれ妄想して語り合ったりするのは楽しいですよね。
しかし実際に宝くじに当たった人の体験談を聞くと、ほとんどの人が宝くじに当たる前より不幸になってしまうことが多いんです!
ネットの記事などで実際に宝くじに当たった人の体験談を見ると、
「当選金の分配で夫婦喧嘩して離婚」
「遠い親戚からお金を貸してほしいと何度もお願いされた」
「職場の後輩や同僚からたびたび奢ってほしいとねだられるようになった」
などとお金に不自由しなくなるかわりに、人間関係でとんでもない不自由を背負いこんでしまった話がネットの至るところで見られます。せっかく素敵な夢を見させてくれる宝くじが、実際に当たったら不幸な現実の始まりだなんて笑えませんよね。
そしてもし宝くじに当たったらまず考えるのが「仕事辞める」という選択肢です。結論から言うといきなり仕事辞めるのはかなり危険です。
ではなぜ宝くじに当たったのにいきなり仕事を辞めるのが危険なのか、さらに不幸な目にあってしまうのかを説明していきます。
宝くじに当たった人は仕事を辞める
宝くじが当たったときのもしも話で「俺宝くじ当たったら仕事辞めるわ~」なんてセリフをよく言いますよね。私自身もそういう話をする時に冗談半分で言ったことがあります。
ほとんどの人がそうだと思いますがしかし、実際に宝くじが当たった人の中で本当に仕事を辞める人の割合は実に7割もいるそうです!そしてこの7割の人たちのほとんどが会社勤めの人たちばかりなのです!
私も含めてですが会社勤めの人は、好きじゃない仕事を続けていたり人間関係に不満を抱えながら働いていたりします。そういう人だからこそ宝くじで一獲千金を夢見たりするものです。そんな時に偶然宝くじが当たったら、今まで溜まっていたストレスが爆発して会社を辞めてしまうのも無理ないと思います。
いくらあれば仕事を辞めることができるの?
しかし実際宝くじが当たったとしても誰もがすぐに仕事を辞めるわけではありません。自分の当たった金額で今仕事を辞めたらいったいどれだけ暮らせるのか、誰もが考えると思います。
もし途中でお金が尽きてしまったら数年後に再就職して平社員として年下の上司にこき使われる、なんてことになってしまいかねませんからね。
ここで参考になるのが平均生涯賃金です。これは国民が働いてから定年退職までに一生かけて稼ぐ金額の1人あたりの平均を表したものです。働き始める年齢にもよって数値も若干変わりますが現在では以下の結果になっています。
大卒:2億4000万円 高卒:1億9000万円
大卒のほうが学歴が高いので有名企業などに就職しやすい分、給料も高くなりやすいので平均生涯賃金が5000万ほど高くなっています。
この結果から考えると、例えば年末ジャンボで1億5000万当てても、新卒ならまだ仕事は辞めないかもしれません。しかし40代の会社員なら仕事を辞めても余裕がありそうですね。3億でも当てようものなら新卒で会社をやめても問題ない金額に見えますね(笑)
しかし、そこに宝くじを当てた人が陥りがちな落とし穴があります。
仕事を辞めるとどうなるの?
宝くじが当たって仕事を辞める人が陥りがちな落とし穴、それは仕事を辞めるととてつもなく暇だ!ということです。
例えば休日の日曜日を想像してみてください。平日には時間がなくてできない分休日に買い物に出かけたり、友達と遊びに行ったり恋人とデートをしたりしますよね。私の場合は家で趣味に没頭したりするのですが、何をするにしてもやはりお金がかかります!
仕事を辞めた後の生活はまさに毎日がホリデー、めちゃくちゃ時間が余ります!しかし友達や恋人は平日の朝から仕事をしています。
そうなるとその余った時間のほとんどを一人で過ごさなければならないので、何となく一人旅に出たり、家で時間を潰すためにゲームを買いまくったりなど、そんなことをしていたら間違いなく仕事をしていた時の給料より月の出費は上がることでしょう。
宝くじに当たった人は金銭感覚が麻痺する
宝くじに当たったら誰もが贅沢をしてみたいと思いますよね?結婚している人ならマイホームを買ったり、欲しいものを買ったり旅行に行ったり、それでも余ったら親戚やお世話になった人お裾分けなんかしてみたり。そこまで使ってもまだ余るってなったらもう笑いが止まりませんよね!
なんてことを考えているとお金だけじゃなく人間関係も失っていくかもしれません…
急に大金を手に入れるとどうなる?
宝くじが当たって突然大金を手にするとやはり人は贅沢をします。そうすると怖いのが贅沢が習慣になってしまうことです。
一度贅沢が習慣化してしまうとたとえ当選金が尽きても、今までの豪華な食事、買った高級車の維持、ブランド物のバッグや服を買うなどの暮らしがやめられずに借金をしてでもお金があった時の浪費をしてしまうことになってしまい、最終的に破産してしまうかもしれません。
とある男性は宝くじが当たってから月に1度だったキャバクラ通いが毎週になり、しかも1日の出費が150万を超えるなどの贅沢三昧でした。
そして宝くじの当選金が底をついても今までの豪遊習慣から抜け出せず、結局借金の末に破産してしまいました。その男性は宝くじが当たってから10年たった今でも借金の返済に苦労しているそうです。
この話のように人は贅沢が習慣化するとなかなかやめることができません。当選金が底をついても、麻薬依存症のように豪遊していたときの快感が忘れられず借金までしてしまい、最終的に身を滅ぼしてしますのです。
知り合いに当選金を渡すとどうなる?
もしかしたらあなたは「私は贅沢しすぎるのは良くないから親しい人にお裾分けします」という考えをお持ちかもしれません。幸せを人に分け与えるのは素晴らしいことですが、安易にお金を渡すと人間関係がとんでもないことになるかもしれません。
とある夫婦は宝くじを買うのが趣味でした。夫婦で宝くじでを購入し続けて8年、ついに1等の2億円を当てることができたのです。
二人は涙を流して喜びあい、幸せのお裾分けとして親戚に当選金の一部を渡したり、職場の同僚と飲みに行くときにたびたび奢ったりするなどをしていたそうです。
しかし宝くじが当たってから数十日後、見知らぬ番号から「マンションを買いませんか?」と電話がかかってきたり、今まで一度も来なかった訪問販売の頻度が明らかに増えたりしました。
その他にも今まで会ったこともない遠い親戚からお金を貸してくれとお願いされたり、職場の同僚や後輩からしつこく奢ってほしいと何度もお願いされたり、自分たちの当選金目当てで近づいてくる人が多くなりました。
最終的にその夫婦は詐欺にあい、残っていた当選金を全て騙し取られてしまいました。宝くじに当たってしまったがために金に目がくらむ人たちをまざまざと見せつけられ、その夫婦は人間不信になり心に大きな傷を作ってしまいました。
このように親しい人にお金を渡すと、どこからか情報が洩れて訪問販売や悪質な詐欺のターゲットにされる可能性があります。また安易に奢ったりするなどを続けていると、「こいつ金持ってるな」というふうにすぐに見破られてお金を無心する人が出てくるかもしれません。
上記のような体験談はネットで調べると至る所で見られます。全ての人がそうではないと思いますが、大金というのは自分だけでなく周りの人間に悪影響を与えてしまうものなのです。
不幸を回避するためにはどうすればいいの?
今までの記事から考えて、宝くじで大金を手にしてもむしろ不幸になるケースの方が多く感じますね。せっかくいい夢を見せてくれる宝くじなのに実際に当たったら不幸な現実が待っているなんて納得できませんよね?
でも安心して下さい!宝くじに当たった時のために正しい知識を身に着ければそのような不幸を回避することができるんです!
知っていますか?宝くじで1000万以上の高額当選をした人には、換金の際に『【その日】から読む本 突然の幸福に戸惑わないために』というタイトルの冊子が渡されるんです。
この本には高額当選をした場合の具体的なアドバイスが、当選金の受け取りから順に書かれています。この本が作られた理由は以下の通りです。
宝くじの当せん金の最高金額が億単位へと高額化したことや、当せん者数が増加したことに伴い、突如にして「億万長者」となってしまう人が増えていった。しかしその半面で、その高額な当せん金を浪費して破産したり、詐欺に遭ったり、財産トラブルに巻き込まれたりと、逆に不幸になってしまう当せん者も増えていった。
そのため、このような悲劇を防ぐことに加え、高額当せん者ならではの悩みに対応するため、心の持ち方や当せん金の使い道などについて説明する「ハンドブック」が求められるようになった。
そこで全国自治宝くじの発売元である全国の都道府県と指定都市では、ジャンボ宝くじの当せん金が大幅に引き上げられるのに伴い、弁護士や臨床心理士、ファイナンシャル・プランナーなど、専門家の意見も参考にしてこの本を作成[1]し、2001年(平成13年)から配布を開始した。
引用元:wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/【その日】から読む本)
上の記事からかなり昔から高額当選者に訪れる不幸が多く、『【その日】から読む本』が作られるほど深刻な問題になっていたということがわかります。
この冊子の内容についてですが、この冊子は宝くじに当たった人しかもらえないため、基本的に非売品です。しかしwikipediaに目次だけ公表されていたので、下に記載しておきます。
- 第一部「今すぐやっておきたいこと、やってはいけないこと」
- 1. 受け取った当せん金は、とりあえず安全な場所へ
- 安全のため、当せん金は銀行等の口座へ
- 絶対に必要でない限り、現金は持ち帰らない
- 当せん証明書の発行を依頼しておく
- グループ買いなら、メンバーの委任状が必要
- 2. これからのスケジュールを思い描いてみよう
- 今後の大まかなスケジュールを立てる
- 何かを決めるには、気持ちを落ち着かせてから
- グループ買いなら、当面の「決まり」を作っておく
- 3. ちょっと待て、落ち着いてからでも遅くない
- 後悔するような軽はずみな言動に注意する
- 当せん直後は、興奮状態にあるという自覚を
- 自分の性格やクセを見つめなおそう
- 時間は味方と心得よう
- 第二部「落ち着いてから考えること」
- 1. 当せん者にしかわからない悩み、知っておこう
- ひとりでも人に話せば、うわさが広まるのは覚悟しよう
- 神経質になりすぎていないかチェックを
- 当せん金の使いみちを考えながら、気持ちの切り替えを
- 興奮の後に訪れる不安は、以前の自分に戻るための通過点
- 2. だれに当せんしたことを知らせる(知らせた)か
- 知らせる必要のある人を全てリストアップ
- よく考えて、知らせる優先順位を決める
- グループ買いの場合は、メンバー間で統一を
- 3. だれにお金を分与するか
- 当せん金の分与者リストを作る
- 贈与税について知っておく
- 分与に関する言動・決定は慎重に
- 4. お金の使いみちを考えよう
- 当せん金は、当面使うお金と残すお金に分ける
- ローンや借金の返済を優先する
- 残ったお金でしたいこと考え、その重要度を判断する
- 決めた使いみちを、後で見なおす機会をもうける
- 5. 当せんして何が変わるか
- 当せんで、自分そのものが変わることはない
- 当せんしても自分は自分を心得よう
- 当せんは、幸せになるための手段の一つだと思うこと
- 第三部「当面の使いみちが決まったら考えること」
- 1. 残ったお金をどうするか
- 何のためにお金を残すかを考える
- 住宅・教育・老後で必要なお金を考える
- すでに決めた将来のお金の使いみちを、ここでもう一度チェック
- 2. 将来の目的に合わせて、お金を考える
- 残したお金の合理的な運用法を考える
- 運用におけるリスクとリターンを自分のはかりにかける
- もしもの時のために遺言状を作る
- 3. 運用を始める前にチェックしておくこと
- 運用法を決定する前に、専門家のアドバイスを
- 最終決定は自分の責任で行う
- 運用法は定期的に見なおす引用元:wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/【その日】から読む本)
上記のように『【その日】から読む本』は宝くじに当たった時の心構えや当選金の具体的な使い方などなど、当選者のためにあらゆることに関する対策のノウハウが記載されているようです。
目次からだけでも読み取れるように宝くじ当たってもむやみに贅沢をしすぎたりせず、お金の分配や使用も含めて計画的に進めていかなければいけないということがわかりますね!
宝くじに限らず、仕事などで大金を所持している人もお金の使い道は計画的にしないといけませんね。
まとめ
今回の話であなたを少々暗い気分にさせてしまったかもしれませんね(笑)
宝くじで大金が当たったからと言って、それを計画的に使いこなせないようではすぐにお金は尽きてしまいます。また、誰かれかまわず奢ったりお金をお裾分けしていたら、周りの人たちがお金に目がくらんで人間関係が破綻してしまうかもしれないということを今回あなたは知りましたね。
だからと言って宝くじを買う楽しみを捨てるのはもったいないことです!『【その日】から読む本』のようなノウハウ本があるように、正しい知識を身に着けて大金を手にした時にそれをどう運用するのかをしっかり考えることで幸福な未来を得ることができるのです!
ぜひ正しい知識を身に着けてよりリアルな妄想を楽しんでください!(笑)