
パチンコをやめたいのにやめられない。どうしたらパチンコをやめられるのか、誰に相談したらよいか分からない。
そんな答えのない悶々としたつらい毎日を送ってはいませんか?
もしそうなのだとしたら、どうか安心してください。専門家に相談をすることで未来が拓けることをお約束します。
実は数年前は私も同じ状況で、専門家に相談の電話をしたところから私の状況は大きく変わっていきました。
その後病院で治療や指導を受け、今ではパチンコをしたいという気持ちがウソのように消えていっただけではなく、プライベートでも大きな変化がありました。今はとても充実した毎日を過ごしています。
相談するという行動を取ることで、パチンコをやめられない苦しみから抜け出せるきっかけをみなさんにも掴んで欲しいです。
同じような苦しみを抱えている人ってどれぐらいいるの?
最初に質問です。
パチンコなどのギャンブルにハマってしまった人って、どれぐらい日本にいると思いますか?
実は「320万人」もいるんです。
2017年に厚生労働省が行った統計調査なのですが、100人に3人はギャンブルにハマってしまい、苦しんでいる人がいるという計算になります。
今みなさんが所属している組織やコミュニティーで考えると、自分と同じような境遇の人が身近にいる感じがするのではないでしょうか。それぐらいギャンブルにハマって苦しんでいる人が多いということなのです。
やめられなかった人の末路
みなさんもパチンコにはまったきっかけは、仕事のストレス解消だったり、勝った時のアドレナリンがどんどん出てくるあの感じが忘れられなかったり、と様々だと思います。私もそうでした。
「頭や心ではパチンコはやめないといけないのはわかっている、でもやめられない」と思いつつ、パチンコに行ってしまい、負けが続くと気持ちも財布事情も荒れていきます。
そうなっていくと、あとは坂道を転げ落ちるように転落していくだけです。借金だけならまだしも、それが積もりに積もって、殺人事件にまで発展してしまったケースもあります。
世間体を気にしたり、誰からも相手にされなくなったり、相談できる人がいなかったことによる悲劇というしかありません。それも本人だけならまだしも、周りの何の罪もない人まで巻き込んでしまうのですから。
お金が無くなるということは、人とのつながりを破壊し、そしてその人の精神を蝕んでいくものなんだと調べていて思いました。
それを私自身、身に沁みて感じています。
ギャンブル依存のレベルを簡単に診断してみよう
今までお話させて頂いたことから考えても、やはり「誰かに相談する」ということはとても大事です。相談するといっても、身近な人への相談では「お前が悪い、早くお金を返せ」と誹謗中傷されるようなことが多いので、本当に向き合って相談には乗ってくれないことも多いのではないかと思います。
そこで、私自身冒頭でお話した通り病院に相談をしました。その際にこれからお話しするギャンブル依存症のチェックをして、その結果と一緒に話をするとすごく話しやすかったという経験があります。
ですので、皆さんも一度下記のギャンブル依存症診断をしてみてください。
このチェックはアメリカの精神医学会が作成したDSM-5(アメリカ・ギャンブル依存症診断基準)というチェックリストです。
そんなに時間はかからないですし、設問は9つだけです。この設問を読んで該当する個数を数えてみてください。
それでは、チェックを始めましょう。
【ギャンブル依存レベルチェック】
1. 興奮を達成するために、賭ける金額を増やしても賭けたくなってしまう
2. ギャンブルを減らしたり止めたりしようとすると、落ち着かなくなってしまう
3. ギャンブル回数をコントロールしたり、減らす、またはやめようとしても繰り返し失敗してしまう
4. ギャンブルについて考える事が多く(知識も)精通している
5. 不安や苦しみを感じたりすると賭けることが多くなる
6. 負けた後、次こそと自分の損失をいつまでも取り戻そうとしてしまう
7. ギャンブルへの関与を隠すそうとする
8. ギャンブルのために、人間関係、仕事、キャリアの機会を危険にさらしたり、失っている
9. 切羽詰まった財政状況を緩和するために他人にお金を借りようとする
引用元:一般社団法人NADA JAPAN
【チェック結果】
いかがでしたか?
該当した設問数により以下のように判定されます。
①該当項目が4~5個の場合:軽度のギャンブル依存症と診断されます
➁該当項目が6~7個の場合:中度のギャンブル依存症と診断されます
③該当項目が8~9個の場合:重度のギャンブル依存症と診断されます
ちなみに私は当時該当項目が8個あり、「重度」であることが分かりました。
ちなみに、チェック項目が4個以上だった人は、基準によればその時点で精神科への診断対象となります。
軽度とは言え、場合によっては重症化していく可能性も十分にあるので安心はできません。相談する前にできることをしておくのは、治療への第一歩であり、近道だと思います。
ギャンブル依存について相談できる機関を探そう
先のチェックで皆さんも何かの項目に該当したのではないかと思います。
ただ、冒頭にもお話しておりますが、どうか心配しないで下さい。これからお話しする病院などの機関に相談をしていけば必ず良くなるきっかけをつかむことができます。
そう、みなさんがパチンコをやめることができるという「明るい未来」です。
では、順を追って話をしていきますね。
その1:「保健所」に相談する
保健所と聞くと、みなさんにとって普段関わりのないところだと思いますが、ギャンブル依存症について「無料」で相談することができます。
相談に乗ってくれる人ですが、医師、保健師、精神保健福祉士等の医療従事者の専門家です。単に相談に乗ってくれるだけではなく、相談者の症状や状態によっては適切な医療機関を紹介してくれたりします。
昨今は紹介状がないと5,000円ぐらいの紹介料を取る病院が増えてきているので、一度専門家に相談をしてプロの眼から適切な医療機関を紹介してもらったほうがいいです。
もし、どうしても出向いて相談することが難しいのであれは、相談者の希望に応じて保健師の方がご自宅に家庭訪問してくれます。
保健所は各都道府県の地方自治体に設置されているので、まずは厚生労働省のHPでお近くの保健所に電話して相談してみてください。
厚⽣労働省『保健所管轄区域案内』
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
その2:「精神保健福祉センター(精神医療センター)」に相談する
また先の保健所の他に精神保健福祉センター(精神医療センター)というものがあり、こちらでも「無料」で相談に乗ってもらえます。
相談に乗ってくれるのは、医師、保健師、精神保健福祉士等の専門家です。
また、精神保健福祉センターの特色として、ギャンブル依存症解決のための専用プログラム講座を設置しているところもあります。
厚生労働省のHPからみなさんのお近くの施設を見つけて電話で相談してみてください。
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html
その3:「専門外来の病院やクリニック」に相談する
気軽な相談ではなく、治療を前提とした相談も可能です。
こちらはその中からギャンブル依存症の専門外来を設置している病院をいくつか挙げてみます。
病院名 | 所在地 | URL |
飯田橋榎本クリニック | 飯田橋・池袋・新大塚・御徒町・大森・小岩 | http://www.enomoto-clinic.jp/ |
大石クリニック | 神奈川県横浜市 | http://www.ohishi-clinic.or.jp/index.html |
久里浜医療センター | 神奈川県横須賀市 | https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/ |
菊陽病院 | 熊本県菊池郡 | http://www.kikuyouhp.jp/index.php |
これらの他にもギャンブル依存症に対応している病院はあります。
自分で探すこともできますが、私は「保健所もしくは保健福祉センターに電話で相談する」→「相談を通じて近くの専門医を紹介してもらう」ことをおすすめします。相談もできて、おまけに専門医のいる病院も紹介してくれるのですから一石二鳥です。
相談するときにはプロの力をどんどん借りて頼ったほうがいいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
先にもお話しておりますが、大事なのは「一人で悩まない。悩みを抱えすぎず、専門家にまずは相談する」ということです。
私も専門家に相談できて、本当に心のモヤモヤがはれてすっきりしました。親身に相談に乗ってくれた方への感謝の気持ちはいまだに忘れられません。
電話で相談してみる、まずはそれだけでも大きな前進だと思います。
みなさんは一人ではありません。応援してくれる人がいます。
私も心から応援しています。