パチンコ依存症の3つの特徴から依存度をチェックリストで確認してみよう

皆さんパチンコ依存症をご存知でしょうか?またはギャンブル依存症とも言われています。

たぶん「依存症」のイメージでよく思い浮かぶのは、ニュースなどで「タレントの○○は実は薬物依存症だった!」などの「薬物系」だと思います。薬物依存症といえば、危険で経済的に苦しくなるし、依存症を治すためには壮絶に苦しい、など人生が狂ってしまうイメージですね。

では「パチンコ」の場合はどうなのでしょうか?

実は「パチンコ依存症」も「薬物依存症」なみに苦しい状況が待っているのです。

今回は、そんなパチンコ依存症の3つの特徴をお話していきます。パチンコをやっている方は、ぜひ自分に当てはめて読み進めてください。後半に依存症チェックシートもありますのでご自身をチェックし、もし当てはまったら「自分はパチンコ依存症なのだ」と自覚する事が重要です。なぜ重要なのかは、また後半お話しますのでお楽しみに。

ではパチンコ依存症の3つの特徴を見ていきましょう。

パチンコ依存症の3つの特徴

パチンコ依存症って本人には自覚がないまま症状が悪化していきます。気付いた時にはすでに自分の周りは悲惨な状況なんて話はよくあります。どっぷりとパチンコ依存症に染まってしまってから、

「あ、今の自分てヤバい・・・」

と気づく、いや~怖いですね。気付いた時には「時すでに遅し」なんですから。

 

昔の私はまさにそのパターンだったので、その怖さは身に染みています。

アリタの体験談はコチラ→パチンコ中毒(依存症)必見!パチンコをやめる方法3ステップ

 

そして、パチンコ依存症には大きく分けて3つの特徴があります。

  • パチンコ欲求を制御できない
  • 借金してでもパチンコをする
  • パチンコをしないと落ち着かない

細かく分ければもっとたくさんありますが、大きくはこの3つです。

 

この3つを見て何か気づきませんか?「パチンコ」という文字を「覚せい剤」に変えてみて下さい。怖いくらいしっくりきませんか?パチンコ依存症は薬物依存症と同じくらい危険な状態なのです。

 

さらに怖いのは、覚せい剤などの違法な薬物なら犯罪ですよね。なので本人にも「危険な事をしている」という自覚がありますが、パチンコは世間的に認められているので、本人に自覚が無いまま、症状が悪化していくのです。

そんな恐ろしいパチンコ依存症の3つの特徴をみていきましょう。

欲求をコントロールできない

「これ以上パチンコを続けたらダメだ・・・」と、分かっていてもパチンコを辞められないのは本当に辛いです。「なんて自分は意志の弱い人間なんだ・・・」という感じでどんどん自己嫌悪に陥ります。パチンコ依存症の大半は経済的に苦しいです。

「これ以上続けたら生活できない・・・」という状態なので当然パチンコをやめたいという気持ちは強いです。しかし「もうパチンコは絶対にやらない!」と強く心に誓っても手元に現金があったり、パチンコ屋の近くを通ってしまうと「・・・まぁ、ちょっとだけなら」って感じでフラフラっと入ってしまいます。

当然その「ちょっとだけ」っていうのは手元にあるお金全部になっちゃいます。そして「あ~またやってしまった・・・」と自己嫌悪に陥る。自分の欲求をコントロールできない為、この最悪なループにハマってしまいます。

このループにハマると、もう毎日が地獄のように辛いです。

この欲求をコントロールできない原因の一つに「習慣化」があります。日々のルーティーンにパチンコがガッツリ入っている為、無意識にでもパチンコへ足が向いてしまうのです。

例えるなら「寝る前の歯磨き」に近いですね。歯磨きなら「これをやらないと寝られない」という感じだと思います。

それがパチンコになると「仕事終わりにパチンコ屋へ寄らないと帰れない」になってしまうのです。

 

あと「依存症」というのは医療的に見ても、「自分の意思でやめることは非常に困難」とされています。ですので、欲求をコントロールできないのは依存症なら必然的な事なのです。

借金してでもパチンコする

この症状は最悪の場合、大切な人との関係を破綻させます。素直に「パチンコいきたいからお金貸して」と言って貸してくれる人はまず居ないでしょう。なのでそれらしい嘘をついて家族、友達、同僚などからお金をかりてしまいます。

私の場合は「会社の飲み会があるからお金ください」と妻に嘘をついてお金を手に入れ、飲み会など行くわけもなくパチンコ屋へ行っていました。

しかし嘘をついたところで、パチンコ依存症になるほどの人間がお金を借りる場合、やる事はみんな分かっています。

「どうせまたパチンコいくんでしょ。」

「前のお金も返してもらってないのに、またか!」

こんな感じでどんどん信頼を失っていき、さらに金銭的な関係はトラブルもついて回ります。そうなると「こんな自分は最低だ・・・」と自己嫌悪に駆られてどんどん辛くなっていきます。

この状態になってくると、周りの自分を見る目が気になり、きっと陰で自分の悪口を言われていると思い込み、他人を信頼しなくなっていき、どんどん自己嫌悪の深みにはまるのです。

この状態が続いてしまったら最悪の場合、自らの命を落としかねません。

 

さらにカードローンを組んでいた場合も非常に危険です。カードローンは手軽に資金を手に入れられる分、どんどん借金が増えてしまう事があります。

資金さえあれば勝てるから毎月の支払いは大丈夫だろう」

「もう少しでプラスになるから、ちょっとだけ借りよう」

などの根拠のない理由を信じ、自分では計画的に借りているつもりになっているのです。ここまでくると常識的な金銭感覚はマヒしています。1日で5万負けても「いつもの事さ。次は勝つから」という感じで何とも思わなくなるのです。

普通に考えたらすごく恐ろしい事ですよね。1日で5万円が消える状況ってなかなか無いですよ。でもそれがパチンコ依存症の日常なのです。そのマヒした金銭感覚でカードローンを組んでしまったら酷い状況になるのは目に見えています。

パチンコをしないと落ち着かない

パチンコをしないとイライラしたり、人の話が耳に入って来なくなります。もう頭の中はパチンコのことでいっぱいな状態。重度のパチンコ依存症になると幻覚や不眠など、身体的にも影響が出てくるようです。

パチンコをしないと落ち着かない人は視野が極度に狭くなり、パチンコだけの世界しか見えていません。ですので周りの人たちの心配する声や励ます声も届かないでしょう。むしろそういった助言をネガティブに変換してしまう可能性もあります。良かれと思って向けた言葉がパチンコ依存者のカンに触り、激情させてしまう事もあるのです。

私の場合「はやくパチンコなんかやめなさい!」という言葉はグサッと心に刺さり辛かったです。

「そんなことは分かってる。」

「簡単にやめられるならとっくに止めてるよ。」

「本当に自分は最低だ。」

こんな感じでどんどん自己嫌悪に陥っていきました。しかもこの言葉はよく言われていたので、毎日が辛かったです。

「はやくやめなさい」は自分でも分かっているけど止められない状態にあるので、これを言われると「傷口をえぐられる気分」になります。まさに図星なので激怒することもよくありました。

本当に今思い出しても、あの頃の自分は最低な人間でしたね。

パチンコ依存症は「病気」です

パチンコ依存症(ギャンブル依存症)はWHO(世界保健機関)も認定している、れっきとした病気です。なので「自分はパチンコ依存症という病気なのだ」という自覚がまず重要になってきます。

今まで人に迷惑をかけたり、自己嫌悪に陥っていた自分の行動は「病気」によるものです。ならばその「病気」を治さなければなりませんよね。

まさか「自分は一生この病気と付き合っていく!」などという意味の分からない決意をする人はいないと思います。逆に「自分は一生この病気と付き合っていかなければならないのか・・・」と人生を諦める必要もありません。

WHOが認めている病気なのですから、ちゃんと治療施設があるので安心してください。

大石クリニック

久里浜医療センター

各務原病院

※上記以外にもネットで「ギャンブル依存症 治療」などで検索すれば色々見つかるはずですので参考にしてみてください。

「自分は病気」だと自覚することは結構見落としがちです。私がパチンコ依存症の真っ最中の頃は、まさか自分が依存症にかかっているなんて全く思っていませんでしたから。自分の状況が酷くなってきてやっと「このままだとマズい・・・」と気づくのです。

そして「自分は病気なんだ」と自覚してからその病気を治すために行動が変わっていきました。病気を治すための行動。これができない限りいくら悩んでも、自分を責めても依存症は治りません。その行動を起こすきっかけとして「自分は病気」だと自覚をするのです。

その行動のお陰で今では完全にパチンコの世界から脱出する事ができました。さらに依存症を治すのがきっかけで人生の目標もできて、今では毎日がものすごく充実しています。パチンコ依存症の頃には考えられなかったほどの楽しくやりがいのある毎日を過ごしているのです。

私がパチンコ依存症を脱出した記事に詳しく書いていますので参考にしてみてください。

パチンコ中毒(依存症)必見!パチンコをやめる方法3ステップ

パチンコ依存症チェックリスト

ここからは自分がパチンコ依存症になっていないかの簡単なチェックをしてみましょう。もしこのチェックリストでパチンコ依存症の可能性があったら、今日から「自分はパチンコ依存症という病気なのだ」と自覚してください。

「自分は危険な状態なんだ。」と自覚しておけば早いうちに対策がたてられます。

【ギャンブル依存度】チェックリスト
1、ギャンブルのために仕事や学業がおろそかになることがありましたか?
2、ギャンブルのために家庭が不幸になることがありましたか?
3、ギャンブルのために評判が悪くなることがありましたか?
4、ギャンブルをした後で自責の念を感じることがありましたか?
5、借金を払うためのお金を工面するためや、お金に困っているときに何とかしようとしてギャンブルをすることがありましたか?
6、ギャンブルのために意欲や能率が落ちることがありましたか?
7、負けた後で、すぐにまたやって、負けを取り戻さなければと思うことがありましたか?
8、勝った後で、すぐにまたやって、もっと勝ちたいという強い欲求を感じることがありましか?
9、一文無しになるまでギャンブルをすることがよくありましたか?
10、ギャンブルの資金を作るために借金をすることがありましたか?か?
11、ギャンブルの資金を作るために、自分や家族のものを売ることがありましたか?
12、正常な支払いのために「ギャンブルの元手」を使うのを渋ることがありましたか?
13、ギャンブルのために家族の幸せをかえりみないようになることがありましたか?
14、予定していたよりも長くギャンブルをしてしまうことがありましたか?
15、悩みやトラブルから逃げようとしてギャンブルをすることがありましたか?
16、ギャンブルの資金を工面するために法律に触れることをしたとか、しようと考えることがありましたか?
17、ギャンブルのために不眠になることがありましたか?
18、口論や失望や欲求不満のためにギャンブルをしたいという衝動にかられたことがありましたか?
19、良いことがあると2・3時間ギャンブルをして祝おうという欲求がおきることがありましたか?
20、ギャンブルが原因で自殺しようと考えることがありましたか?

7つ以上 当てはまる人は病的な依存症の可能性が極めて高いと言われています。

NHKハートネット福祉情報総合サイト https://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/hntv/282731.htmlから引用

まとめ

この記事を参考に、自分の今の状況はどのレベルか一度確認してみてください。

パチンコは手軽にお金を稼ぐ事もできますし、大当たりした時の快感は病みつきになる、確かに楽しい娯楽ではあります。しかし、のめり込みすぎると今までお話してきた「物凄く恐ろしい状況も待っている」ということもしっかり頭に入れておいてください。

私も経験者なので分かりますが、あんな日々は二度と送りたくないです。確かにパチンコしているときは気分が晴れるし、嫌な事も忘れるし、勝った時の快感は今でも忘れられません。しかし、それ以上に毎日の日常がものすごく辛いという「代償」の方が大き過ぎます。パチンコで勝つ快感よりも、その辛さの思い出の方が強いです。

そして、もしこの記事で「自分はパチンコ依存症」なのだと気づけた方はラッキーです。なぜなら、これから対策を立てていけるからです。その為には、何度もお話していますが「自分はパチンコ依存症なのだ」と自覚してください。パチンコ依存症はれっきとした「病気」です。これからこの病気を治していくという意識を常に持って日々を送ってください。

大丈夫です。私でもパチンコから脱出できたのですから。あきらめず「病気」を治す行動を続けてください。

それではまた。