
みなさんは日頃パチンコをされているかと思いますが、パチンコ仲間から「パチンコには遠隔操作操作がある」と伝え聞いたり、ふとパチンコの最中に気になったことはありませんか?
よく話題に上がっていたのが、「大当たりが出たのも遠隔操作のおかげだ」とか、「せっかく大当たりしてあと何回転かきそうな予感がしていたのに、いきなり当たらなくなった。これは遠隔操作の影響だ」などと、
パチンコ台の挙動が良くなったり、悪くなったり、確定演出が全然当たらず外れまくったりなど、何か意図的にコントロールされているような印象をもってしまう現象をパチンコをする人間からは「遠隔」と呼んでいます。
私はしょっちゅうありました。どんな時かって? それは負けが続いているときです(笑)
この時はすべて「遠隔」のせいにして、私自身の負けを正当化していました。
要はそれぐらいパチンコでプレーしている人の心理に大きな影響を与えている現象なのです。
遠隔操作はあるのか?
では、遠隔操作によって我々に「遠隔のせい」という現象を起こさせる確率はどれぐらいあるのでしょうか?
ズバリ言いましょう。99.9%ありません!
もし遠隔操作が行われているとしたら立派な犯罪になります。犯罪ですのでパチンコを経営している経営者は逮捕されます。それだけではなく、当然の事ではありますがその店舗は営業停止になります。
特に遠隔操作を疑われそうな大型のパチンコ店になればなるほど、遠隔操作が行われている確率は限りなく0に近づきます。それはなぜでしょうか?
理由の1つとしては、遠隔操作を行うリスクとリターンを見た時に明らかにリスクのほうが大きく、リターンに見合わないということがあります。
まずリスクについて見てみます。
先ほどもお話致しましたが、遠隔操作を行う場合、常に逮捕されるかもという強迫観念に襲われ、さらには経営しているパチンコ店が営業停止になるということが考えられます。
では、今度は遠隔操作を行うことによるリターンとは何があるのでしょうか?
考えられるのが、「大当たりしているパチンコ台の当たりを止める」、「特定のパチンコ台を大当たりさせる」、「特定のパチンコ台を当たらなくする」ということかと思います。
いかがでしょうか? リスクに対してそれに見合うリターンになっているのでしょうか?
明らかになっていないですよね(苦笑)
さらにもう少し踏み込んでお話をしますが、そもそもパチンコというものは当たりや外れをコントロールしなくても、最初から「設定」と「釘」で調整する要素があり、十分にパチンコ店側が儲かるようにできているのです。
遠隔操作をせずとも普通に店を営業したとしても、ある程度の店舗の規模とそこそこお客さんが入るところであれば、概算ですが一日で数千万円の売り上げ、利益は数百万円ぐらいにはなります。
ここまでお話すればお分かりになるのではないかと思いますが、そういうお店がわざわざ逮捕され、営業停止になるリスクを負ってまで、特定のパチンコ台を勝たせたり負けさせたりしたいでしょうか?
全く割に合わない行為であるというのが良くお分かりになられたのではないかと思います。
さらにダメ出しでお話してしまうと、普通に考えると多くの社員を抱えている企業で遠隔操作のような不正行為があればそれを隠し通すことは非常に難しいと思います。
よくある「元社員」からの告白という形で告発が相次ぐでしょうし、もしそういう動きがなくても人の口には戸が立てられないというように、どこかでその不正は漏れます。
よほど周りや状況を判断できない人でない限り、遠隔操作をするという決断をすることは無いといっていいのではないかと私は思っています。
ですので、皆さんが「これは遠隔操作のせいだ!」と言っていることは99.9%ウソになります。
皆さん、良かったですね。これからは勝っても負けても遠隔操作のせいにはできず、運も含めご自身の責任ということになりますから(笑)
ただ、ここで私は99.9%と言っているのは、残念ながら100%と言えない事実が過去に起きているからなんですね。過去起きた事件によって規制が強化され、現在では99.9%とまで断言できるようになったというのが正解かもしれません。
そもそも遠隔操作とはなにか?
では、今まで遠隔だ何だと言ってきましたが、そもそも「遠隔操作とは何か」についてなんとなくのイメージの人が多いのではないかと思います。今回はこの遠隔操作について詳細に調べてみましたので、これから遠隔操作について少しお話をさせて頂こうと考えています。
遠隔操作とは、出玉をコントロールできるコンピューターに不正な基盤やソフトウェアを組み込み、パチンコ台の出玉を調整し、特定のパチンコ台に大当たりを出したりする行為の事です。
これを組み込んだコンピューターがあれば、思うがままに特定のパチンコ台を勝たせたり、負けさせたりすることができます。調べたところによると、この機器やソフトウェア開発に1,000万円近く費用がかかっていたといわれています。
それでもそれ以上の儲けが出たということですから、開発するうま味があったのでしょうね。
とはいえ、開発には莫大な費用がかかりますので、小さな店舗ではその資金を賄えません。では大規模な店舗ではできるかといえば、できます。
ただ、先ほどお話しました通り、「普通にやっていて利益が出るような店舗がリスクを負って遠隔操作をやるのか」というお話に戻ることになります。
もしこういった制約などがなく、遠隔操作が当たり前の世界だったとすると、今日勝てるかどうかはプレイしている人ではなくパチンコ店の経営側に決定権が委ねられているという恐ろしい状況になりますね。
「今日はなんだか調子が悪いな~」といっても実は調子が悪いということではなく、店側で敗者が選定されているということなのですから。
ただ、先ほども言いましたが遠隔操作は99.9%ありませんのでご安心ください!!
遠隔操作の実例
ではここからはなぜ私が「100%」ということができなかったかについて、実際の実例を取り上げてお話をさせて頂きたいと思っています。
もしかしたら皆さんも小耳に挟んだことがあるかもしれません。
2007年に神奈川県横浜市のパチンコ店「ボナンザ」というお店で、パチンコ台の遠隔操作で逮捕された事件がありました。具体的にはパチンコ台海物語34台を店長室からコンピューターで遠隔操作を行い、あらかじめサクラ役が座った台を大当たりさせ、客寄せ目的に行ったというものです。
まずはこちらの動画をご覧ください。遠隔操作によって当たりが「演出」されています。
この不正なソフトウェアを開発していたのは実名が出ておりますが、同店取締役と店長の2名になります。もちろん逮捕され、お店も営業停止になりました。
たった2人で開発できるということは裏を返せば、大規模な開発グループであればもっと高性能な遠隔操作機器が作られていてもおかしな話ではないですね。そうなると例えば、吸い込み調整、シマごとの割数調整などにも使うことができるようになると思います。よくホルコンといわれる機械にはこれらの機能がついているとの噂があります。
あとパチンコ好きで今までの経緯に詳しい知人に、「遠隔操作の事件というのはこういう感じで大々的に報道するのか」という質問をしてみました。
すると彼からは「TV報道されるケースはかなり稀な部類だと思う。 あっても、一地域のニュースだろうから、全国的に事件として知れ渡るというのは、パチンコ仲間からの口コミや、掲示板などの書き込みから発覚するのではないかと思う」と話していました。
確かに、こういう情報というのはインターネット上で出ていたりしていたりしますが、情報の真偽をきちんと見定める人間が警察内部にいて、それで摘発したのでしょうね。
ホルコンとはなにか?
ちなみ、先ほどホルコンという言葉が出たと思いますが、これはホールコンピューターの略称になります。
パチンコ・パチスロ台から出た信号を呼出ランプや島コンや台コンなどの中継機器を経由し、それらからLAN接続され、各台がどの程度の出玉を出したか(いわゆる「差玉情報」)等の各種統計情報をリアルタイムに収集し、パチンコ店の経営管理に利用するのが一般的な利用方法である。
またそれ以外にも、CR機で使用されるプリペイドカード・ICカードの販売状況の管理、自店や近隣の競合店の来店者数等の比較や、従業員の給与管理等一般的な企業における経営管理システムと同等の機能も持つことが多い。中には最新のゴト手口やその防御方法の情報配信を受けたりといった機能を持つものもある。
また、貯玉再プレイの管理や会員の遊技履歴、ポイントサービスなど大手メーカーではプレーヤーの嗜好などまで分析している。
古い物では、LANを利用せずに、スタートなどの信号分のケーブル(直接1信号2ケーブル)がホールコンピューターまで接続されていた。
出展:ウィキペディア(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF
ホールコンピューターは一般的には稼働率や回転率などの情報を自動で集めてくれる機械です。基本的な用途としてはパチンコ台の情報を集めるという目的のみで、パチンコ店の店長や役職の人間はホールコンピューターで収集した情報を元に翌日釘の調整を行います。
イメージとしては「明日はもう少し釘を開けて甘くしよう」ですとか、「ちょっと回転しすぎているから釘を閉めよう」といった具合です。これがネット上での情報交換掲示板では出玉調整に使われているという風に言われます。
私自身はホルコンを見たことはありませんが、パチンコ屋でアルバイトしていた知人に聞いてみると、知人がアルバイトしていたお店は小さい店舗だったらしいのですが、カウンターの脇近くにホルコンを作動させたコンピューターがあったらしいです。
画面には今どの台でパチンコが打たれていて、稼働率は何パーセントといったデータが見られたといいます。見た感じは遠隔操作がされているような印象はなかったようですが、ソフトウェアや基盤に組み込まれていたら見た目からは全く気付くことはできないでしょうね。
なぜ遠隔操作に手を染めたのか?
今までお話してきましたが、リスクだけが高くリターンに見合わないものであることが明白であるにも関わらず、なぜ遠隔操作に手を染めたのでしょうか? その背景について調べてみました。
先の横浜のパチンコ店である「ボナンザ」では、店長の言い分としては経営状況が相当厳しく、何とかしてお客さんをつなぎとめようと必死だったということです。
また私の知人から聞いた話は、過去の経緯を踏まえて話していただけました。
何でもずいぶん前の海○語の裏基盤が流行した際、源さんのパチンコ台が規制を受け、売上が落ちてしまいました。そういった中で、再び爆発的人気を生み出す基盤が切望されていました。
さらに詳細に話すと、お客さんを呼ぶのに釘の調整は平均的以下にしていても、箱をたくさん積む人がいれば出ているように見えるので集客につながります。
そのため遠隔操作で裏基盤で連チャンさせ、出さない操作よりも出す操作の方が重要だと言っていました。仮に釘を大きく開いたとしても出ないときは出ないそうです。
なので、パチンコ店はドル箱を積み上げてホール玄関に置いたり、下に空箱をかませて出しているように演出したりなど四苦八苦しています。その点、遠隔操作は好きなときにドル箱を多くする演出ができます。
つまりは今までの過去の規制・規制という経緯の中で、お客さんが足を運んでくれるためのアピール材料として、やむにやまれず法を犯してまでお客さんを呼ぼうとしたということになりますね。
お客さんを呼びたかったとはいえ、思考が浅はかでそこまで追い詰められるような心理状況だったのかもしれません。
同情はできませんが、ある意味彼らも「被害者」だったのかもしれません。
まとめ
今まで遠隔操作について、色々と見てきました。
先にもお話をしたかと思いますが、遠隔操作においてはパチンコをするお客側もそうですが、遠隔操作をしている側の心理状態も荒んだものになっていたということが良く分かりました。
私はパチンコをする側だけがそのパチンコというものの射幸性に魅了され、人生を棒に振るということだけかと思っておりましたが、運営する側も違った意味で人生を棒に振ってしまう遊戯だと感じました。
私は昔パチンコ依存症に陥っていたのでよくわかるのですが、あの時の心理状況はまさに荒んだものになっていたことは間違いないですね。今思うとあの時使ったお金をもっと健全なことに使っていたら人生どうなっていたのだろうと思うことが度々あります。
しかしパチンコよりも面白いものに今は出会い、それに今私は「ハマって」います。
それが「投資」です。
投資にも株式投資や不動産投資など色々なジャンルがありますが、その中で私は仮想通貨を始めています。パチンコ中毒になるぐらいまでやっていた身としてお話をしますが、仮想通貨マジで面白いです。
パチンコとは違う良い意味での射幸性があります。パチンコの台の研究から今では仮想通貨に関する勉強を毎日仕事が終わってから2時間は毎日しています。それぐらいハマります。
なんていうのか、いままでパチンコで使ったお金が死んだお金だとすると、仮想通貨への投資は生きたお金をどうするかという極めてポジティブな感情で取り組むことができるのが大きな違いですね。仮想通貨は難しいそうと思われるかもしれませんが、私からすればパチンコ台の研究のほうが難しいです(笑)
関連記事:パチンコ中毒(依存症)必見!パチンコをやめる方法3ステップ
パチンコよりも面白いものに出会ったので、今では私は全くパチンコに行きません。なんていうかむなしくなってしまったんです。今までパチンコ大好き人間だった私が言うのでなんだかおかしな気分ですね。