
「チル」という言葉を初めて耳にした時、全然意味は知らなかったけど何となく心地いい雰囲気がした。
「チル」という単語で、インスタやYouTubeなどで上がってくるコンテンツの雰囲気も、ゆるくて頑張っていない感じ。
息苦しい現代社会に「ほっ」と一息つけるようなイメージで、心がリラックスしていくのが分かった。
「チル」とは、忙しく働く現代人が求めている「癒やし」や「リラックス」の新たなカテゴリーなのだろうか。
この記事では「チル chill」について深堀していこうと思う。
「チル chill」の意味
「チル」は英語表記で「chill」。
直訳すると「冷たさ、肌寒さ、寒気」などの意味で使われるが、今回の「chill」とは別物と考えていい。
「chill」の語源は「Chill out(チルアウト)」と言い、ヒップホップから流れてきた言葉だ。
「落ち着く」「くつろぐ」という意味合いで使われている。
もともとの意味とは異なるが、英語圏で使われているスラングの一種。
海外の若者の間では、新たなリラックスカテゴリーとして「チルアイテム」などがブームになっている背景がある。
日本での「チル」
海外の流れから、日本でもSNSなどで「チル」という言葉が使われるようになってきた。
「チルい」「チルする」「チルってる」など、日本ならではな感じで使われている。
意味合いも「まったりする」「のんびりする」「ゆるい」という形で、「カフェでチルってます」「ファミレスでチルしない?」などSNSの発信をよく見かける。
他にも「チル旅」「チル登山」「チルクルージング」など、アクティビティをゆるく楽しむカテゴリとしても定着しつつある。
現代人が求めている「チル」
リラックスや癒やしというジャンルがある中で、なぜ「チル」が流行っているのか。
おしゃれ感覚や流行なのも大きな要因だが、今の現代人は「ゆるさ」を求めていることが大きいと考察する。
脱出できない不況続きの日本経済。物価も税金も上がる中、いくら働いても増えない給料。
日々の生活を必死に続けている人が大多数で、みんな疲れ果てているはずだ。
さらに流行り病などで、制限や我慢を強いられ、日本の雰囲気は息苦しさを感じさせる。
この堅苦しく緊張を強いられる世の中に「ゆるさ」を求めるのは必然と言える。
「真面目に」「誠実に」「向上心」などの堅苦しさをいつまでも続けることは非常に辛い。
どこかに「チル」できる時間や場所が欲しいと思うのは、人間として自然な流れだと感じる。
チルアイテムとは
まったりする、のんびりする意味合いのチル。
そんなゆるい雰囲気をさらに演出できる物として「チルアイテム」がある。
ただしハッキリとした区別はなく、ゆるくリラックスできるアイテムのことをそう呼ぶ。
そのため、人によって何がチルアイテムなのか異なることもあるだろう。
そんなカテゴリーの定義さえ「チルい」ところもチルアイテムらしさでもある。
シーシャ
その中でもチルアイテムとして王道なのが「シーシャ」だ。
ゆっくりと水蒸気を吸い込み、口からでる煙は、独特なフレーバーの香りがして自然とリラックスができる。
シーシャバーも増えてきており、お店の雰囲気とシーシャが相まって非現実的な空間で「チル」を楽しむことができ、癒やしを求める人の憩いの場となっている。
シーシャ本体は、本格的な物だとサイズも大きく扱いにくいが、個人でも使いやすい小さいサイズもある。
自宅の環境や状況がシーシャを吸っても問題ないのなら、チルアイテムとしてシーシャを自宅でも楽しむことができる。
ポケットシーシャ
シーシャの延長になるが「ポケットシーシャ」というチルアイテムもある。
「持ち運びシーシャ」とも言い、どこでも手軽にシーシャを楽しめるのが魅力。
電子タバコのように使えて、いつでもどこでも「チル」できるアイテムだ。
チルアイテムとしては、ポケットシーシャの方がメジャーになっている。
関連記事:リラックスグッズのおすすめ「ポケットシーシャ」とは?
息苦しい現代だからこそ
ストレスだらけの現代社会。
「チル」を求めるのは自然な流れだと感じる。
頑張って、耐えて、真面目に生きているんだから、たまには「ゆるく、まったり」して力を抜かないと。
日々のスケジュールやタスクなんかは一旦置いておいて、「チルい時間」を満喫してほしい。
生活に「チル」を取り入れて、もっと人生を楽しい方向へ進んでいただきたい。